2018/2/20

見てわかる、読んで納得
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Q&A

リニモ編
HSST編
その他

リニモ編

 

Q. 列車が浮けないときにどうなりますか?

A. モジュール(通常の列車でいう台車のことです。)には、非常用ローラーが設置されています。浮上装置が故障した場合は、このローラーにより軌道上を走行します。

 

Q. 運行中に停電になったらどうなりますか?

A. 停電時には、まずブレーキがかかり列車を止めますが、列車には、バッテリーが搭載されており、列車が停止するまで浮上しています。

 

Q. 停電のとき、避難はどのようにするのですか?

A. 車内のインターホンで係員の指示に従ってください。通常は、最寄り駅まで列車を走行させるよう努めます。状況に応じて、係員が駆けつけますのでしばらくお待ちいただきます。緊急時には、非常扉から車外に出て、軌道脇に設置された避難通路を使って最寄の駅に避難できます。

 

Q. 地震のとき列車はどうなりますか?

A. 震度4以上で、直ちに全列車を一時停止させます。振動がなくなった後、震度が4の場合は、全列車に25km/h以下の運転規制を行い、震度が5弱の場合は、全列車に15km/h以下の運転規制を行うとともにどちらの場合も、係員を派遣して線路の目視点検を行い、異常がないときに運転規制を解除します。震度5強以上の場合は、線路係員が線路及び電車線路の点検を行い、異常がないときに運転を再開します。
なお、東海地震に関する警戒宣言が発令された場合は、安全確保のため全列車の運転を休止させていただきます。

 

Q. 乗客の多寡により浮上高の変化はありますか?

A. ありません。センサーが常時浮上高を計測しているため、変動を瞬時に感知し一定に保ちます。

 

Q. 車両連結数を増やすことは可能ですか?

A. 駅のホームの長さが固定されているために増結することができません。

 

Q. 1編成を製作するためにどれくらいの期間が必要ですか?

A. 愛知県豊川市にある日本車輌製造株式会社で、約5ヶ月間かかって製作されました。

 

Q. いつ計画されたのですか?

A. 1972年(昭和47年)に都市交通審議会で東部丘陵線が位置づけられました。

 

Q. ペースメーカーを使用していますが、大丈夫ですか?

A. 安心してご利用ください。専門家による調査結果では、「(代表的な機種では)いかなる条件下でもペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)に影響を与えることはなかった。」とされています。

詳しくは日本心臓ペースメーカー友の会発行「かていてる Vol.35 No.6」をご覧ください。

日本心臓ペースメーカー友の会掲載許諾済

HSST編

 

Q. HSSTとは何ですか?

A. 「HSST」は、「High Speed Surface Transport」の略称で、(株)日本航空インターナショナルが開発に着手し、中部HSST開発株式会社が実用化した常電導吸引型磁気浮上リニアモーターカーのシステム名称です。

 

Q. リニモとHSSTは、どのような関係にあるのですか?

A. 「リニモ」は、東部丘陵線の愛称です。このため、軌道敷や車両を指します。
リニモの車両は、HSST-100L型をベースに製作されました。

 

Q. なぜリニアモーターが採用されているのですか?

A. 浮上するため軌道面と接触する部分がなく、通常の回転モーターを使うことができませんでした。リニモは、リニアインダクション(誘導)モーターを使用しています。このモーターは、電流を流すコイル部分(1次側といいます。)と回転する部分(2次側といいます。)からなり、リニモのモーターは、車体側にコイル部分を、軌道側に回転する部分に相当する機能を持たせて、これらが一体となりモーターとして機能しています。
なお、リニアモータ-には、リニアシンクロナス(同期)モーターという形式もあり、JRや上海ではこの形式が採用されています。

 

Q. 開発の動機は何ですか?

A. 文献(後述)によりますと、(株)日本航空インターナショナルは、1974年当時、近い将来に予定されていた成田の新東京国際空港が、都心から約65kmと世界で最も遠い空港のひとつであることから、アクセス時間短縮のための交通を調査する中で、当時旧西ドイツで開発されていたリニアモーターカーに注目し、航空機の技術を応用すればよりよいシステム化が可能であり、公害の少ない空港アクセスの手段になると判断し、これが動機になったとされています。

 

Q. HSSTの開発コンセプトは?

A. 文献(後述)によりますと、速度や推進効率の点で高性能を狙うよりも、シンプルで安いシステムとすることが設計目標とされています。

その他

 

Q. リニアモーターの発明者はだれですか?

A. 1841年イギリスのホイート・ストーンが始めて12個の電磁石を1列に並べたリニアモーターを作りました。

 

Q. 浮上原理の考案者はだれですか?

A. 電磁誘導反発式は、1914年にイギリスでBacheletによって実験が行われました。電磁吸引式は、ドイツのKemperによって開発されました。

 

Q. 磁気浮上鉄道について学びたいのですが、参考書はありますか?

A. (株)オーム社から「磁気浮上鉄道の技術」(ISBN4-274-03413-5)

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